月単位でのお金の動き


 さて、1か月を一つのサイクルと考えた時に、どのぐらいの収入と支出があったのか、を整理してみましょう。単純に、収入(売り上げた金額の総額)から支出(原材料費から人件費等、かかった費用の総額)を差し引いた金額がその月の純粋な利益となります。もしかしたら最初は赤字(つまりはマイナス、ということです)かもしれず、その赤字の額も様々かもしれません。運よく(?)黒字であったとしても、ここで少し整理してみましょう。

 原材料費が高くついたのではないでしょうか?もしかしたら他のルートを使えば安く済んだかもしれません。
 思ったほどお客さんが来なかったからでしょうか?もう少し宣伝に力を入れても良いのかもしれません。
 開店セールということで少しサービスしすぎたのでしょうか?このクオリティならもう少し強気の値段設定で良かったのかもしれません。


 ……等々、色々と思うところや考えるところが出てくることでしょう。
 ほかにも「開店したばかりなので、エアコンの設置費用や食器の代金がかかってしまった」とか「学生時代の友達が開店祝いにたくさん注文してくれた」というような一過性の要素もあるでしょう。ともあれ、飲食業であれば悲喜こもごも、良いこともあれば悪いこともあります。良いことがあっても、それにあぐらをかかないで謙虚に受け止め、悪いことがあれば少しずつ改善していくことが必要です(先ほどの例えで言えば「仕入れ先を見直す」とか)。
 うまく行かない時はがっかりしたり落ち込んだりするかもしれません。それも少しずつ改善していきましょう。私たちもアドバイスできることがあればサポートさせていただきます。