青色申告承認申請書

 青色申告、という言葉をどこかで聞いたことはありませんか?確定申告の時期(……我々にとって最も忙しい時期でもあります)に聞いたことがあるかもしれませんね。
 青色申告を一言でいえば「複式簿記に基づいて帳簿(仕入台帳など)を作成し、それに基づいて正しい所得税・法人税を申告すること」です。簿記についてはまた別の機会に解説しますが、簡単に言うと「一定のルールに基づいてきちんと収支を漏れなく計算し、適正な税額を申告すること」です。逆に、きちんと帳簿が揃っていなかったり、一部説明しにくい状態のまま申告することを「白色申告」といいます。
 帳簿を整えることは、今後飲食業を進めていく上でまたとない検討材料となりますけども、青色申告をした場合には特典として、一定額の控除(税金の算定額を減額すること)を受けることや、損失額の繰り越しなどが行えます。

 

 ですが、この恩恵(?)を受けるためには税務署への届出が必要で(この届出が「青色申告承認申請書」です)、申請が認められて初めて、先ほどの特典を受けることができます。認められた場合は特典がありますが、途中で帳簿の整理をサボったりして、簿記のルールから外れてしまった場合は、その承認が取り消されたりしますので、油断しないようにしましょう。年間65万円控除されるのは大きいですよ。
 実際のところ、簿記のルールに従って帳簿を付けるだけでこの特典が受けられますので、この制度を利用しない手はありません。私たちもサポートしますので、ぜひ利用するようにしましょう。